「神々に告ぐ」

「信長燃ゆ」の前段に当たる、後奈良天皇崩御から正親町天皇即位までの3年あまりを描いた作品。これも新聞小説だったらしい。「信長燃ゆ」と違って、若干伝奇が入っている。と言っても、怨霊や伝心が出てくる程度。
今回、20代前半の前久(前嗣)のライバルは松永秀久である。作品中では「早すぎた信長」的な描かれ方をしている。
足利義輝って、「松永秀久らに殺された将軍」という程度の印象しかなかったが、こういうキャラだったのか、って、本当かどうかはわからないけど。
秀久との対決のほかに、毛利元就を訪ねて安芸に下向、長尾影虎と話し合い、織田信長に友と呼ばれるなど大活躍である。