「一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル」東浩紀

東浩紀の本を読むのは初めてだったが、わかりやすくて面白かった。
特に前段のルソーの話。高校のテキストで読んだ程度の知識からのイメージとはずいぶん違う。最後の方に、こうも書いてある。

本書のルソーの解釈はかなり自由である。本書が提示した読解は、『社会契約論』の新解釈というより、むしろそのテクストを素材とした「二次創作」のようなものだと理解した方がいい。

でも、この解釈の方が当たってそうな気がする。

ここに書いてあるような社会が本当に到来するのかと、筆者はどの程度本気でそう思っているのか?あたりは本書からはわからない。


メモ:
・熟議民主主義:ネットワークを介し市民同士がとことん話し合えばうまくいくはずだ:カント主義:コミュニタリアニズムの電子強化版:mixi
・データベース民主主義:膨大な数のデータさえ集めればあとは集合知によって最適解が出てくるはずだ:功利主義リバタリアニズムの電子強化版:Google
・一般意志2.0:両者の組み合わせ:リベラル・アイロニズムの電子強化版:Twitter

一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

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偶然性・アイロニー・連帯―リベラル・ユートピアの可能性

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