ロングテールが活きる分野は?

同じロングテールと言っても、Googleロングテール(Adwords,Adsense)と、Amazonロングテール(少量多品種で儲ける)とは違うのではないかと思っていたら、そのあたりを明快に書いてくれているページがあった。

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/net/economy/060907_amazon/index.html

また別の観点

Amazonは巨大な倉庫を抱えているとはいえ、在庫に無いものは売ってない。もちろん、自分の在庫に無くてもメーカー在庫があれば売れるわけだが、メーカーにも在庫が無いものは売れない。Amazonで検索して、絶版・廃盤に当たった事の無い人は少ないだろう。マーケットプレイス商品があればまだましだが、プレミアムが付いてたりする。
また、電化製品などもメーカーが作っているものだけだ。「この機種でこの色のものが欲しい」といった消費者のロングテール的ニーズに答えてくれる訳ではない。量販店のほうが、メーカーと連係してオリジナルモデルを出していたりする分、消費者ニーズに答えている面もある。


もちろん、「おすすめ」等によって「埋もれていた名作」を拾い出すことができるというのもAmazonの大きな利点ではあるが、これも消費者ニーズにたまたま合致した商品があればこそ。存在しない商品に対してのニーズには答えることは出来ない。このあたりを脱することが出来れば、また新しいビジネスが開けると思うのだが。

量販店がオリジナルモデルを出せるのは、店頭での消費者の購入相談の声を聞いているからではないか。Amazonは「声」は聞けないが、同レベルの情報を集めることはできるはずである。ただ、それで儲かるかどうかは別。

もう少し別の観点

陳腐化の早い商品はロングテールは無理ではないか。Amazonで1970年代の本は売っていてもNEC PC-8001は売ってない。電子ブロックは復刻したが、「電気回路入門」という意味ではぜんぜん陳腐化していない商品だ(まあ子供が“電気回路に入門する”というニーズはOutOfDateかもしれないが)。

たのみこむ

また別のロングテールとして「たのみこむ」 tanomi.com があるが、状況を見ると商品化(=市場に登場)はなかなか難しそうだ。