プッシュ型プル型は使い方次第

たまには、あまり人の言ってないことも言ってみよう。


・メールや電話はプッシュ型メディア
・ブログやSNSはプル型メディア
を当然の物として語られることがしばしばある。これは本当だろうか?


確かにかなり多くの人のツールの使い方上では上記は正しい。しかし、それがメールやブログというメディアの持つ本質的な性質かというとそれは違う。


仕事術として、「メールを都度読まず、朝・昼・夕方の三回だけまとめ読み・まとめ処理する」という方法を目にしたことはないだろうか?この方法を取っている人だと、メールソフト自体、その時間以外では起動していないだろうし、起動していても着信アラートの機能はオフにしているはずだ。こういう人にとっては、メールを読むのはプル型の動作が必要だ。

また、電話もボイスメールを活用して、すぐには出ずに、あとで録音を聞いて対処するというやり方も考えられる。日本の多くの企業では無理だろうが、業種・職種によっては可能であるし、実践している人もいるようだ。仕事をしていない人ならさらに十分可能。こういうワークスタイルを取る人にとっては電話もプル型メディアとなる。

逆に、ブログやSNSやその他ウェブ上のニュースサイトをRSSリーダーで読んでおり、そのリーダーソフトがポップアップアラートの機能を持っていれば、これらはプッシュ型のメディアといえる。そこまで行かなくとも、タブブラウザで常にそのページを開いて(ブラウザによっては自動更新機能もある)いれば十分プッシュ型に近い使い勝手を持っている。


つまり、それぞれのメディアがプッシュ型かプル型かというのはメディア自体の属性ではなく、使う人のワークスタイルや使うツールの機能によるのである。