「空気読め」とは
今日のスマスマは、「特別編〜いまいじめている君へ…〜」。個別のいじめ案件はさておき、スタジオに集まった小中学生にアンケートしたり声を聞いたりというコーナーがあった。
「いじめられる方にも問題がある」という質問に、134人中102人つまり3/4が「はい」。「へー、そんなにいるんだ」。この時点での私の想像は、「“いじめてオーラ”のようなのを出している人かなあ」。で、意見を聞くと、「つばを飛ばす人」とか「自己中」、「空気読めない人」がいじめの対象になるという声が。何人かに聞いたうちの二人分しか放送されなかったので、どの程度一般的な意見なのかはわからないが、多分その場の空気を読んだ(笑)スタッフが選んだんだから、極端な意見ではあるまい。これを逆に言うと、「いじめられるのがいやだったら、空気を読んでみんなに同調しろ」という風に思っていることになる。
これって、非常に問題。みんながお互いの顔色を窺いあう練習を小学生からしているわけだ。いやな社会ですね。
これでふと思い出したのが、先日mixiで見た日記。mixiではニュース(マスコミ報道)を引用して日記を書く仕組みがあるのだが、その中のある日記に、「この日記削除したほうがいいよ」というようなコメントが付いていた。これも「空気を読まないと炎上する」、つまり、「炎上が怖かったら空気読め」ということなんだろう。コメントした人は「善意」にあふれた人なんだろう。いや皮肉じゃなく。
炎上といじめが同一構造とは気づかなかった。「炎上するブログのオーナーにも問題がある」とアンケートされたら「はい」と答えてしまいそう。
「空気」の話は結構ブログで取り上げられているようだ。
http://b.hatena.ne.jp/t/%e7%a9%ba%e6%b0%97
http://artifact-jp.com/2006/12/30/opinion_mutual_adjustment/ とか、
http://d.hatena.ne.jp/sivad/20060415#p2 とか。なるほど、「空気読め」は集合知を殺すわけか。