「新選組!」 #29「長州を討て」

TVドラマのレビューは原則終わった時だけにするつもりだった。大河だけ長いので先日中間レビューを行った。
でも、その前日の放送#29「長州を討て」だが、今回は、「イトイ新聞」もみてまた土曜日の再放送を録画。再放送を2回合計4回も見てしまったので、特別。前半最終回である鴨暗殺の#25「新選組誕生」も何度見たことか。

象山先生と近藤の最後の会話、「国を思うおのれの心に誠があるならば迷うことは無い。近藤君おのれを信じて生きたまえ。」直後に先生が殺されたこともあり、この言葉は近藤の心に残るのであろう。今回の#30「永倉新八、反乱」でも近藤が回想するシーンがあった。
いわゆる精神主義に過ぎないとも言える言葉だが、新選組隊旗の「誠」とはいい意味でも悪い意味でもそういうことであろう。

一方、久坂の最後「これからどうなっていくのだ。長州は、幕府は、日本は?我らがなしてきたことは意味があったのか?」はともかく、それに続く「俺たちが生まれてきたことは…」の言葉は悲しい。泣けますね。泣かなかったけど。
情勢の読みが甘かったと言う意味では鷹司卿に指摘された通りであるが、松下村塾の俊英の悲しい最後である。
私の好きだった「花神」では、吉田松陰篠田三郎高杉晋作中村雅俊久坂玄瑞が志垣太郎。みんな格好よかった。主人公の大村益次郎=中村梅之助は格好よくなかったけど。

宮部鼎蔵の最後の言葉はありきたりだったので略。この人だけ自害シーンを見せたのはどういう意図なのかはわからず。介錯無しの切腹って即死しないと思うけど文句は略。誰かとどめを刺してあげたのかだけ心配しておく。

また、この回のもう一つのポイントの捨助については前回書いたので略。